puedo

ハウス・ジャック・ビルトのpuedoのネタバレレビュー・内容・結末

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分とは何者なのか、何を求めているのか、ルーツを探るために芸術や歴史の中で育まれた人の営みを身勝手にも殺人を通して追体験し自己の再構築を試みている。所詮、衝動的に人を殺しているのに、振り返った時にはあたかも自分探しに必要だったマテリアルかのように解釈し、そこには快楽ももう既に無くなっていて、自分への解像度がまた上がるだけ。シリアルキラーの一人称で精神世界の対話を写し描く、ある種ファンタジー的な見方が映画として面白い。劇中、女性を殺すのは男性として優位に立ちたいからという指摘に対して、「女性は殺されることに協力的」と言うセリフに、本当に人を殺したことのある人しか言えないだろ、、と思った。怖かった。
puedo

puedo