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ハウス・ジャック・ビルトのトレバーのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
5.0
まず、面白かった!
ひでー、悪質な映画です。愉快犯。

賛否両論、色々深読みされたり、確かに
思わせぶりな色々が散りばめられてますが。
こういう事です、この映画。

サイコパスだ、強迫観念だ、潔癖症だ、
芸術行為だ、過去のトラウマだ、
色々理由付けしてるけどお前のやってること
単に残酷な人殺しだから。バーカw

ネタバレ排除して伝えるとしたらこんな感じ。

過去の様々なシリアル・キラーを彷彿とさせる手口・動機、
余り見せないけどかなりショッキングな残酷描写、
文学や芸術に明るい人ならすぐわかるであろう
(あからさまなので、わかって威張る人は、、って感じですw)引用の数々。
全て、ネタでしかありません。

殺人行為が本人的にキマッタ時や、何かやらかした後とかに
まるでテーマ曲のようにかかる、
David BowieのFameすら、笑っちゃうほどネタ扱いです。

過去、戦争で繰り返された残虐行為の映像も
使われますが、これは強いメッセージでも露悪趣味でもなく、
こいつが行なってる事はこういう事なんだよ、
という事なのでしょう。

勿論、ひとつひとつに意味付けもされているようですが
それよりも、タチの悪いブラック過ぎる映画として
楽しむのがよろしいかと思います。
監督も、それを狙っているはずだと
エンディングまで観て確信しました。

展開が章ごとに分かれていてメリハリがあり、
長丁場ですが全然すんなりと観れてしまいました。

胸糞だけど変な映画がありな人にはオススメです。
倫理観とかがどうのなんて言ってちゃ、映画なんて観れないでしょw
現実では勘弁してほしい事を2時間楽しめるのが映画だと思ってるボクには
最高に楽しめました。
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