豚肉丸

サドのための絶叫の豚肉丸のレビュー・感想・評価

サドのための絶叫(1952年製作の映画)
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語りが入る白画面と、静寂が永遠と続く黒画面が交互に入れ替わる。
最初は白画面から始まり、意味の無い会話が続いていたが突然黒画面が挟まり、無音の状態が数分間続く。数分経つと再び白画面に戻るが、しばらくするとまた黒画面になる。次第に白画面は短くなっていき、いつしか黒画面は20分以上占めるようになる...

まさにアヴァンギャルドな実験映画。画面は白と黒のみ。そして、映画の殆どが黒画面の無音状態。
まあこれは映画館で味わうものであって、決して家の中で一人で観るようなものじゃないんだろうな...と思った。秒数スキップはできず、20分以上ずっと虚無を観て過ごす体験を大人数で共有できる映画館で観れたなら感じ方も違っただろうけど、家で観てもただただ退屈な映画だったな...としか思えない。

一番最初の唸り(?)は少しにじさんじライバーの樋口楓のASMRを想起させた。もしこの映画がASMRの先取りだと言うのなら、樋口楓こそASMRの原点を見事に再現していたのではないだろうか...んな訳無いか。
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