アーティスト坂本龍一のアート活動の源流が垣間見れる
彼の創作活動は、音楽を作るというよりも自然との対話の中で見つけ出しているような印象を受ける
彼の音楽は自分本位ではなく、既にそんざいしているモノをいかに際立たせるかに徹している
世の中を見つめ、憂い、それを自分の形で表現する
ピアノは元々ある物質を人間の都合で調律させたもの
そこに対しての嫌悪感
そして津波で生き残ったピアノを「自然に調律されたピアノ」という表現を使ったのが印象的だった
自然に対する畏怖や敬意
行き過ぎた人の傲慢さに対する嫌悪感
それが生み出している数々の問題に対する嘆き
そこに対する祈り
彼の活動の源流はここにある気がした
音を確かめながらピアノを弾いている姿は、もはや禅であり、祈りであった