ILLminoruvsky

アトミック・ブロンドのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
3.5
原題『Atomic Blonde』

監督 : デヴィッド・リーチ
脚本 : カート・ジョンスタッド
撮影 : ジョナサン・セラ
編集 : エリザベット・ロナルズドッティル
音楽 : タイラー・ベイツ
出演 :シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ、他

アンソニー・ジョンストンとサム・ハートのグラフィックノベル『The Coldest City』を原作とした、ベルリンの壁の崩壊が間近に迫っていた1989年のベルリンを舞台に、リストの奪還と、裏切り者の二重スパイを見つけ出すよう命じられたMI6の諜報員ロレーン・ブロートンの各国のスパイを相手にリストをめぐる争奪戦を描いたスパイ・アクション映画。

洗練された映像ルックとシャーリーズ・セロンの衣装、劇中で流れる 80'sヒットナンバーと非常にスタイリッシュな作品でした。
映画館でタルコフスキー『ストーカー』が上映されていて、『ストーカー』の映像をバックにしたアクションにはニヤリとなりました。

本作の見所は黒傘デモ行進シーンからの展開。
スタイリッシュな映像から一転、シャーリーズ・セロンが身体を張った、緊張感と肉体感の生々しさを生んでいるビル内での戦闘シーンからビル外でのカーチェイスシーンまでの約10分に及ぶ擬似ワンカット長回しアクションは本作の白眉。
演者のアクション演技、撮影編集技術に目を見張るモノがありました。
ILLminoruvsky

ILLminoruvsky