KEY

アトミック・ブロンドのKEYのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
3.9
続けてレビューを投稿。

今作はスタントマン、二班監督=セカンド・ユニット・ディレクター(監督とほぼ同じ内容の仕事をこなし、協力監督とも呼ばれる)として、『デッドプール』『ジョン・ウィック』シリーズで活躍するデヴィッド・リーチの初監督作。
しかも主演は『MMFR』でフュリオサ大隊長を力演したシャーリーズ・セロン、更に同国のスパイ役で『スプリット』のジェームズ・マカヴォイ、その他ソフィア・ブテラ、ビル・スカルスガルド、ジョン・グットマンが出演する。
とにかく…デヴィッド・リーチ作品なだけあってアクションは凄い‼︎更に上記した素晴らしいキャスティングと、赤や青のネオンが画面を彩る。

一ヶ月ほど前に劇場で観て、美しさと対照的な遠慮の無いゴアシーンに圧倒された。しかし今作は考える間もなく物語が進む一方、登場人物の名前や国籍が複雑に絡む為非常にややこしい。
恥ずかしながらスパイ映画をあまり観たことがなく、今作を観てから『LA・コンフィディシャル』『裏切りのサーカス』を観た。(しかし『裏切りのサーカス』は、結局理解に至らず…)
つまり「圧倒された」と言うのは抽象では無く、文字通り情報の多さに圧倒されたのである。
今作は007等でも有名なイギリスのスパイMI6であるシャーリーズ・セロンが、あるリストを入手する為に、ベルリン向かう。しかしそこは各国のスパイが集結し同じリストを探す、蜂の巣をつついたような状態。
物語はリストは誰が手にするのか?そしてもう一つの謎、〝サッチェル〟の正体へと進むのだが…
話の筋を理解してないので、ラストで明かさせる謎に対して何の感動も無く、口をぽかーん(゚Д゚)と開け、EDを迎えるのだった。

しかしまあ頭の良い映画好きの方がたくさん居て、様々な考察を交えて解説してくれてます。
これが実に興味深い内容で…一度観て理解できなくても、解説を読んだらもう一度観たくなること間違いなしです。
公式サイトでは人物関係の構図でわかりやすく説明されてるので、それを見てから映画を観るのも良いでしょう。
個人的には映像だけでも充分楽しめ、解説を読むと更なるカタルシスを味わえる映画でした。
KEY

KEY