歪んだ家族愛が生んだ悲劇
借金を抱えたヤクザである父親とヒステリックな母親という両親に囲まれ育ったタカノリ
家族を借金から救うため、資産家・吉田家の溜め込んだ財産を兄と奪う奪う計画を立てる
ところがあまりにお粗末な計画だったため、吉田家の息子を殺してしまうことに…
歯止めの効かない一家の犯行はエスカレート
家族のためと信じ、タカノリはドンドン道を踏み外していく
大牟田4人殺害事件を題材とした書籍を原作とする作品で、身勝手な犯行を描きます
久しぶりに観たけど割と好きな胸糞作品です
本作では架空の方言でセリフが書かれています
東海地方の方言がベースになっているので、所謂じゃん・だら・りんな感じで学生時代豊橋にいた身としてはちょっと懐かしい感じがありました笑
キャスティングも中々良くキャラとあってますね
本作で間宮祥太朗や毎熊克哉を認識したせいか、チンピラ役が似合うイメージが強いです笑
金髪オールバックの間宮祥太朗がビジュアル的にカッコ良すぎてそこがまずツボですね
前髪下ろしたり髪が乱れた時がこれまたカッコいい！ラストシーンの髪型特に好き
毎熊克哉の演じる、態度はデカいけど絶妙にビビりな小物感ある兄貴も良いキャラしてます
借金に首が回らなくなり、あの家は金を持っているはずだという身勝手な理由で犯行に及んだ一家
1人殺しちゃった辺りからタカノリも歯止めが効かなくなっちゃってますね
本人は家族のためにやってるわけですが、家族は汚れ仕事をタカノリに押し付けてるだけに見える凄い歪な関係です
また、映画としては荒削りな部分はあるもののただシリアスな感じではなく、途中青春っぽさや爽快な空気を醸し出す様な演出もありそこまで重くない作品だと思います
コミカルさすら感じる作品ですね
チンピラ一家の凶行を描く作品でした
【雑記】
当時本作を観たという内容をTwitterに書いたら監督からリアクションがあった覚えがあります
小林監督は次作のヘドローバで、子役を実際に思い切りビンタするというシーンを撮影して炎上するわけですが……
Twitterで監督からイイネ貰えたのは、本作とヘドローバとウィジャシャーク2とBAD CGI SHARKくらいですね笑
