以前にBSでやっていたものを録画鑑賞。
原題は「TAKEN」。
誘拐された可愛い愛娘を、最強(最恐?最狂?最凶?)のお父さんが、その誘拐犯たちをボコボコにしたうえで取り戻すお話し。お父さんの立場からすれば、この「TAKEN」には、別れた奥さんを別の男に「取られた」という意味や、娘を奥さん側の家に「取られた」という意味も込められているのかな。
主演はリーアム・ニーソンで脚本の一人はリュック・ベッソンの、なんとも痛快なサスペンス・アクション大作。
純粋に面白かったのでケチを付けるつもりはないのですが、最初観ているときは、このお父さんの子離れできないぶりに、同じ父親としてちょっと引きました…(笑)。それに、いくらかわいい娘を救うためとはいえ、人殺し過ぎだろと。何人殺してんねん。娘のためなら、あらゆる悪行も全くお構いまし…。当初、そんな倫理感ゼロの親バカっぷりが気になって仕方なかったのですが、途中から、この映画では決して「勧善懲悪」ではない、娘を愛する親の盲目ぶりを逆にシニカルにも描いているのか(知らんけど)、と思うにいたり、純粋に娯楽作品として楽しめました。
今月の「父の日」に家族みんなで楽しむというのも一興かも。