娘思いの一見普通のお父さんがじつは凄腕の元CIA秘密工作員だった…！突如誘拐されてしまう娘を救い出すべく最強親父「ブライアン」が立ち上がる。リーアム・ニーソン主演で贈る無双系サスペンスアクション映画。
言ってしまえばこのあらすじのまんま、「娘を救い出す」という本当に直球且つ単純明快なストーリー、なんだけどこれが潔くて非常に爽快。CIA時代の特殊な技能や身体能力を活かしつつの捜索、その中で悪党をバッタバッタと成敗していく様と、結末がある程度予想できていてもこの流れは楽しいしとにかく気持ちがいい。で、序盤にある親子間の話、離婚後の家族模様、娘を思うが故の言動など、細かいドラマもスパイスとして非常に上手く作用してる気がする。ちなみに娘役がドラマ『LOST』などのマギー・グレイス、元妻役が色気満点ファムケ・ヤンセンとこれまたナイスキャスティング。
じわじわ来るハラハラとドキドキがたまらない。特筆すべき見どころはやっぱり娘が誘拐されるシーン、こんな展開ってじつは今までなかったんじゃないかな、なんて。やがて格闘、銃撃戦、カーチェイスなどなど見たいアクションも存分に見せてくれる。単なる無双系アクションにとどまらず、前述した序盤の些細な人間ドラマが要所要所で効いてくるのが見事で、終盤では親子二人の姿にグッときてしまうはず。細かい部分はまぁ気にしないものとして、とにかくニーソンがなんとかしてくれるあっという間の約90分、もとい96時間。久しぶりに見て思うけどやっぱこの1作目がいっちゃんおもしろい。好きな一本。
