新人刑事ジーターは大先輩刑事に誘われる。ポーカーだ。
しかしこれは飲みながらワイワイ楽しく行うギャンブルではなく、先輩刑事が新人へこれまでの経験を語り教訓や哲学などを語る事が主目的なのである。
先輩刑事はもちろん経験豊富で数々の難事件を解決してきたのであるが、それでも本当の悪は捕らえる事ができない…と語る。
新人ジーターはこのようなお言葉を貰った直後に謎のマスク男に捕まり監禁される。
ジーターは先輩達の経験談や聞かされたエピソードを基にこの緊急事態からの脱出と同時に監禁されていた少女の救出を図る。
謎めいたマスク男の演出も良い!
話の中では現在と先輩刑事のエピソード(過去)が錯綜し、目まぐるしく展開。
特にエピソードシーンはジーターまでもが第三者として、あるいは先輩刑事役として出てくるので一瞬分かりづらいが、この演出は好感を持った。
先輩達のお言葉や経験談を活かし脱出を目論むジーターは成功と失敗を重ねる。
いかんせん先輩達のお言葉は抽象的だからだ。
脱出できそうでできない。
挙げ句の果てに先輩刑事までマスク男の餌食に…
実にテンポよく進むのだが、エンディングが近づくにつれテンポダウン…
まさに尻すぼみ展開で幕を閉じるのだ…
これは惜しまれる。
途中までの展開が良かっただけに結末がとても気になるのだが急にモヤモヤ…
評価しづらいけどこの手のジャンル好きなら楽しめる。
もう少しポーカーを話に絡めて欲しかったかな。