主人公の若い刑事さんが百戦錬磨の先輩刑事からありがたい教訓を頂いたのにもかかわらず、犯人の方が一枚も二枚も上手であまり役に立たなかったというお話(違う?)
物語の流れは冒頭から時計をぐるーーっと逆回しで戻っていき、ちょい過ぎたところで終わる。
序盤はどうしてこうなったのかが謎だらけなのでまだ観ていられたが、間にちょいちょい挟まれる犯人のファンキーな自伝と、上から目線のクドイ先輩刑事達の武勇伝を延々と聞かされて徐々に食傷気味になっていく。
教訓で得た技を駆使してどんな難題を乗り越えていくのかと思ったら、特化したギミックがあるわけでも無くその辺のスリラー作品ではありきたりの力技で突き進む。
後知恵とは言うけれど、まんまとしてやられた感の方が強く印象に残るのは気のせいでは無いはず(笑)
冒頭のシーンから回想して遡っていく構成はホラーコメディ映画が多い。自虐的なナレーションは登場人物を滑稽に見せるにはうってつけなのである。犯人の私生活がコメディタッチだったのが妙にしっくりきたのも頷ける。
なのにストーリーは緊迫感のあるスリラーを目指している様なので、どっちつかずの中途半端感も否めない。
色々と後日談エピソードを加えているけど、結局何も学習していないから要らないよねー?(笑)