原作者が魚喃キリコ。
監督が違うと雰囲気も変わるものだ。
甲斐性の無い登場人物ばかり。
それならもっと男女の描き方を踏み込んで作っても良かった気がする。
男が女を駄目にしているように見えるが
女が男を駄目にしている。
ツチダはせいちゃんに「曲を書けばいいから」と本人の夢と言うよりむしろ自分の夢を押し付けている。身体を売ってまでだ。
確かにせいちゃんは目指す音楽に対して妥協を許せなく、独りよがりで痛々しい。そしていつまでもお金を稼げない。でも、ツチダに金銭面で甘えっぱなしな事をかつてのバンド仲間から突かれ、ツチダが誰かの愛人で稼いでいたと知れば、寝る間も惜しんで働き始める。
優しさだけはそれなりに持っていてクズではない。
ツチダはせいちゃんと仕事ですれ違いになれば、元彼に縋ってしまうとてもルーズな人。もっと器用に生きられたら幸せになれるかもしれないのに。
あのバンド、ボーカルに手を出そうしているメンバーがいてよく崩壊しないね。
その後ドラムの人は絶対問題起こすと思う。