seapony3000

地底の歌のseapony3000のレビュー・感想・評価

地底の歌(1956年製作の映画)
4.0
ヤクザとイカサマ師のロマンス。まさかの名和宏と山根寿子。一途な名和宏が新鮮すぎるし、寝起き寝ぼけて山根寿子と間違えて親分の娘を抱擁するシーンとかなんか素敵な名和宏。頭のちょっと足りない弟分の高品格が裕次郎とデートの待ち合わせしているナートさんを成田まで連れてってヤバい男に売り渡すパートもいい。高品の左耳の上にあるかまぼこ型のデカい禿げがまた良い。トランプの入れ墨入れるのビビる裕次郎を興味津々で観察するナートさん心配だったけど、裕次郎みたいに歯車にされてるチンピラより図太く生きていてよかった。つかほんとこれくらい地味で半端な裕次郎なかなか良い。菅井一郎のお醤油使ったおかるイカサマ、お醤油といえば「花札渡世」だけど、こちらのサラッとした演出のほうが好み。白いワンちゃん可愛がりすぎの悪党二本柳寛。お餅切る山根に優しさをみせるおかる菅井一郎と年の瀬の寂しい雪もよかった。
seapony3000

seapony3000