千葉匡

空飛ぶタイヤの千葉匡のレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
3.8
公開当初観て以来久しぶりに鑑賞。

池井戸潤原作に触れるといつも思う。
この人は天才か?
天才と言うか、知識量がスゴすぎ。
元銀行マンらしいので、金融業界に精通しているのは分かるが、今回のように他種業界や不動産、流通etc…。なんでも知っていって、その専門的なことを咀嚼し、それをパズルのように分解し、物語として上質なサスペンスへと昇華させる。
あ、やっぱり天才か。

今回も財閥系自動車企業を相手取り、長瀬智也演じる中小企業の運送会社二代目社長が孤軍奮闘する。

脇を固める俳優陣も豪華。
それだけでも楽しくなる。

強いて言うなら、BGMがちょっと古めかしい感じはしたけど、そんなの些細なことではありますね。

ギリギリまで劣勢に立たされているところからのドンデン返し。
見事です。
千葉匡

千葉匡