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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男の47のレビュー・感想・評価

3.5
面白かった!
常に画角がかっこよく、画面がビシッと決まっている。
舞台美術や衣装も素晴らしい。ソードラインが映るとああこれはイギリスの議会なのだなあとなんとなく高揚する。
この年代が舞台のイギリス映画は、戦争それ自体を直接描かず、言葉を武器にして戦った人をメインに取り扱ったものが殊更面白い印象。
後年の歴史を学んでいるからこそ英仏の宥和政策について眉を顰めることが出来るが、当時はドイツ軍があまりにも強すぎるし近すぎるし戦争となれば戦場になる場所が広すぎるしで、ヨーロッパの強国がまず講和の道を探ったのも仕方のない部分は多かったのだと納得できる。
そしてアメリカの日本の真珠湾攻撃ってヨーロッパ方面の連合国側に取ったらかなり追い風だったのだなーと。
後半は少しだれた印象だが、確かにダンケルクまで取り扱うと長すぎるしまとまりがなくなってくるのでここで終えるのが正解なのかも。
うろ覚えの高校レベルの知識しかないが楽しめた。
スタイリッシュな原題に対し邦題がダサすぎることは明確な欠点。
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