【荒野を駆ける不動産たち】
今よりも千年以上未来の話。現代のテクノロジーが古代の遺物や失われた技術として扱われているような世界の物語だった。
動くロンドンが圧倒的な武力を持ち、資源を求めてヨーロッパの都市をほとんど食い尽くし、アジアへ侵攻しようと画策しているのがなんとも恐ろしい。海路ではなく陸路で移動しているのは大規模な地殻変動が起きて地球の姿が一変してしまったからなのかな。過去の歴史を踏まえつつ、謎も多い映画だった。
それにしても『ハウルの動く城』とか『スチームボーイ』みたいに巨大な建物を動かすだけでは飽き足らず 都市全体を動かす(地面の上を走らせる)という発想がなんともぶっ飛んでいて面白いし見応えがある。都市が都市を食べるってのも凄いよね。
その設定のインパクトが強過ぎて、逆にストーリーとかキャラクターとかが弱く感じてしまうのは もうしょうがないのかも。
小ネタとしてはミニオンズが古代アメリカの神々として博物館に収められているのが面白かった。
【スコアと内訳】
スコア:3.4
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①脚本:0.6
②演出:0.6
③演者:0.7
④撮影:0.8
⑤音楽:0.7
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