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孤狼の血のフジのネタバレレビュー・内容・結末

孤狼の血(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【2021#004】
 暴力団対策法成立前の1988年(昭和63年)の広島を舞台に、暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を追う刑事たちの姿や、暴力団組織間の激しい抗争を描く[1]。第69回日本推理作家協会賞受賞作(Wikipediaより)

 グロ系が苦手でヤクザものも今作が初だったが、終始目が離せない面白さだった。血とかも無理なのでかなりしんどかったけど、そんな自分でも面白いと感じたので好きな人はハマると思う。
 キャストは全員が「ヤクザ」ハマり役で圧巻だった。主演の役所広司、松坂桃李がやはりすごい。役所のオン(ヤクザモード)、オフ(警察)のコントラストは演技力の幅の広さがあってこそ。個人的には江口洋介と中村倫也もカッコよかった。

 役所演じる大上が呉の周りの人たちのために自分の手を汚してまで手をまわし、すべて自分で背負っていたことを死後にあきらかになるという物語展開良かった。『孤狼の血』ってそういうことか。
 あと、こういう抗争とか暴力などの血の気の多いものって、サイレントのシーンにこそ深さがあるなと思った。
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