池袋のキングwithYUKI

孤狼の血の池袋のキングwithYUKIのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
5.0
昭和末期の広島のヤクザの抗争の話。
大体のあらすじはヤクザの抗争をマル暴が間に入ってどうにかしようとするお話。マル暴役の役所広司と松坂桃李がめちゃめちゃ良かった。特にガミさんこと役所広司!最高の演技!役者魂を見た!
マル暴の怖さと温かみ両方を上手く演じててかっこよかった!松坂桃李も純粋無垢な新米刑事役をとても上手に演じていた。
この映画を見て思うのはいい人が馬鹿を見る。しかし決して悪は栄えない。世の中の不条理、矛盾、虚無感みたいなものが痛烈に伝わってきた。本当に世の中は時として絶望的に期待はずれな面もある。しかし、誰しもほんの少しの僅かばりの期待、光、希望みたいなものにすがって生きて行くんだ、そう思わせる映画だった。
はっきり言って世の中は腐ってる。けど綺麗なものも清らかなものももちろんある。こんな世の中だからこそ、そういったものは一層光輝くのかもしれない。
この映画を見て思った事。大局を見極めよ、何が正しいか、何をすればいいのか、それによって人生は世の中はまるで景色を変えるものである。
最後にこの映画で1番強く受けた台詞を紹介。
「警察だからこそなんでもできるんじゃねぇか!」
この言葉が日本の現在(いま)を良く表している言葉だと思った。
-おわり-