東映マークのヤクザ映画をファミリーユースのシネコンで観る違和感。
原作既読。
悪とは「何か」をコンプライアンスでガチガチな現代人に問う。
原作を読んだ時には気がつかなかったが、本作は深作欣二監督『県警対組織暴力』のリブートではないか!
ナレーションや音楽など、昭和東映ヤクザ映画をリスペクトしているものの、あの頃特有の下品さ、いい加減さ、画面の躍動感は及ばない。
しかし、演出や演技は至極丁寧で、これぞまさしくシネコンで観る『今』の時代のヤクザ映画。
オールスターキャストの突っ張り演技を楽しむべし。
私のイチオシは竹野内豊。あのチャラ加減が嬉し。
本作も昭和東映ヤクザ映画同様に映画館を出た後は、いつのまにやら『じゃけぇ』と口走ってしまう。
東映よ!これからも血がたぎる映画を作ってつかあ〜さい!