映画じゃけぇ、何をしてもえぇんじゃ!
えぇじゃないか(゚∀゚)!
上映開始と同時に地震が起きて、劇場がゆらゆら揺れる中観た冒頭の豚小屋シーンから「この映画、只者ではない」と確信。
演出、脚本、演技すべてがキレッキレ。
ナイフみたいに尖っては、触るもの皆傷つける勢い。
日本のヤクザものは普段ほとんど観る事のない自分にとっては、この手の映画って全然免疫無くて、いろいろ衝撃的でした。
普段の日常生活ではなかなかお目にかかれない人達が見た事もない剣幕で繰り広げる、ひたすらバイオレントな光景にアドレナリンが出まくって大変。
見た事のないものが観れる。これこそ映画の醍醐味ですね。
こんな日常とはかけ離れている世界を観ていても心が突き放されずに済んだのは、松坂桃李くん演じる新米刑事・日岡がいてくれたから。
彼の視点や抱く感情が、映画とそれ観ている自分とを上手く繋ぎ止めてくれてるんですよね。
ヤクザとずぶずぶな悪徳刑事・大上に振り回され、怒り、そして哀れみを感じつつ、大上の真意を理解し彼に追随してゆく。
中盤からラストにかけて日岡がどんどん変わってゆく様こそがこの映画最大の魅力でした。
真木よう子演じるクラブのママに気に入られていたキリッとした若いヤクザの子が、その日の夜に観た「アイスと雨音」にも出ていた。
こういう偶然の再開があると、なんだか嬉しくなる。
ヒロインの阿部純子さんて以前は吉永淳という名前でしたよね。
いつのまに改名したんだろう…。