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孤狼の血の書庫番のレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.0
2018年05月24日 シネマシティにて鑑賞。

全体的に見応え有り。
役所&桃李を始めとする主要キャストは申し分ないと思うが、正直 竹野内豊、音尾琢真、勝也辺りはヤクザとしての存在感もその必然性も弱過ぎる。
どうしても『県警対組織暴力』が頭の中に浮かぶが、本作の方が主人公がウエット。
でもそこが良い。

役所広司の広島弁の咆哮はやはりさすがだなぁと思ったけど、それ以上に松坂桃李の”広大”ぶりが良かった。
ギラギラのノワールから、バディものとしての側面を見せたかと思うと、リベンジに突き進む。
作品の見せ方としてはツボを押さえていて良きかな、良きかな。

同じ白石和彌作品の『日本で一番悪い奴ら』に比べると、エロス度は抑え目で残念。(笑)
然し、阿部純子は魅力的だった。
オチも含め、松坂桃李との関係性は微笑ましい。

個人的に感慨深かったのは養豚場のオヤジ役の九十九一。
お笑いスター誕生大好きでした。
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