ぶてぃ

暗くなるまでには/いつか暗くなるときにのぶてぃのレビュー・感想・評価

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爆音映画祭タイ特集で。切断と違和感が詰まった映画だった。普段接している映画の文法に慣れきった状態で整合性や意味を求めて見ると混乱すると思う。次はこうくるだろうという予期がことごとく裏切られる。
切断されながらも時間や空間を超えて繋がるものがあり、語りから外れてショットやシーンが輪廻していくような感覚にとらわれた。(さまざまなシーンで登場する片付けや掃除をしたり、僧になったと思えばクラブで一心不乱に踊る、流転する端役の彼女の存在もそれを想起させる)それらがさらに分解され繋ぎ合わされ...この不思議な感覚は何か分からないけど、分からないでは済ませられない何かがある。
単純に一つ一つのショットが洗練されてて見入ってしまったし、最後のノイズも良い。