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人生はシネマティック!のmoのレビュー・感想・評価

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)
4.2

【あなたにとって映画とは何か】


1940年、第二次大戦下のイギリス。
コピーライターの秘書として働くカトリンは、徴兵されたライターの代わりに書いた広告コピーが情報省映画局の特別顧問、バックリーの目に留まり新作プロパガンダ映画の脚本家としてスカウトされる。
それは、フランスのダンケルクでドイツ軍の包囲から英軍兵士を救出した、双子の姉妹の物語で…
『17歳の肖像』の監督、ロネ・シェルフィグが戦時中の映画製作現場を通して1人の女性の愛と成長、そして創作の奥深さを描いた作品。


"創作する"上での大変さって、完成品からは目に見えて伝わってこないものもある。
たとえば登場人物がさり気なく打った相槌や、演技ということを忘れる自然な会話。
これらは役者の演技の上手さだけでなく、脚本家が一言一句に込めた思いで成り立っていること。
全てが偶然ではなく、必然で生み出されていることに、あぁこれが"創作する"ということだなって感動しました。
脚本こそ映画の命なんですね、脚本家って本当にすごいよ…


そしてこの作品はわたしに「映画は何たるか」も教えてくれました。
フィクションか、ノンフィクションか、そんなのはもう、どうでもいい。
わたしが映画に求めているもの、そして惹かれて止まない理由が、あの満員の映画館に投影されていた。
何回観ても泣ける映画、元気をもらえる映画、わたしにもあるよ、わかるよって言いたくなった。


わたしが生まれるよりずっと前から映画は人と共にあって、だけどどんな時代においても人が映画館でスクリーンを見つめる眼差しはきっと同じ。
時代が変えられない、人間の根本に響くもの。
だからわたしはそんな世界で挑戦し続ける人たちを尊敬するし、これからも映画と関わっていきたいと思うんだ。


あ〜、やっぱり映画っていいな。
今年も映画館いっぱい行くぞ〜◎
というわけで映画好きな人には是非観て欲しい作品です(^O^)
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