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ジャコメッティ 最後の肖像のmihoのレビュー・感想・評価

3.5
帰りづらい...

ジャコメッティといえば細い彫刻。
ほっそーい そして ボコボコしてる。
とても特徴あります。
彫刻を観て、神経質そうな人だなと
思っていましたが、この映画では
もうちょっと変わり者だった事が
わかります。ていうかとっても
芸術家っぽい性格。

そしてこの人も大抵の大物芸術家
同様、若い愛人がおったのですね。

ハンサムなゲイのニューヨーカーを
演じている網浜ちゃんことアーミー
ハマーさんはモデルになって欲しいと
ジャコ先生に持ちかけられ、「ほんの
数日で終わっから!!」からの「もう
ちょっとかかるかなー」からの「うーん
いつ終わるかわかんねーな...」に振り回
されながらも、ジャコメシ先生の生活
に巻き込まれていきます。

ジャコメッティの人柄にどこか魅力を
感じて残ってるかと思ってたけども
「いや、圧がすごいから...」とジェー
ムズが言っててなんて気のいい人だと。
(いやそりゃジャコ飯は大物ですし、
モデルにしてくれるなんて光栄だし、
アートが生まれる現場に居られる高揚感
とか、どんな人生なんだろうという
キャラクターの魅力とかも当初はあったと
思います。そりゃ。)

オチがどう帰るかみたいなコミカル仕様
になってて、面白かったですよ。
トウッチ監督!
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