『少年の君』のテレク・ツァン監督の過去作。
幼馴染み女性二人の絆を描いた物語は珍しくないけれど観せ方、語り方が尋常じゃないくらいに上手。
ややトリッキーな構成もいやらしくないし2時間足らずの尺ながら観賞後もしばらく彼女達のことを考えてしまうような余韻が続く。
主演二人、特に安生を演じたチョウ・ドンユイは『少年の君 』同様一つの表情も見逃せないような凄みを感じた。
雰囲気は違うけれど孤独な魂同士が共鳴するような物語は『少年の君』と共通しているし、この七月(チーユエ)と安生(アンシェン)を演じる主演二人の演技力を活かしたとてもスマートな演出、脚本。
何気ないシーン、観ていなくてもストーリーに支障はないようなシーンがいちいち良い!
友達のケータイが鳴ってるから取りやすい用にトイレに立つ。
会話が少し聞こえてきて蛇口を捻って水を流す。
その時トイレでどんな顔をしているか…などなどあげればキリがない。
(トイレを上手く使う映画は良いなと思う今日この頃)
どんでん返し至上主義の映画は好きじゃないけれど、何度か驚かされる展開も面白かったし伏線回収もスマートでいながらグッとくる。
最近監督だけでなく推しの俳優を増やしたいと思っているのでこのチョウ・ドンユイさんはずっと追っていこうと思う。
しかし最近女性同士の絆の話が特に好き。
お勧めがあれば教えていただきたいです!