テアトル新宿で開催の「日本・香港インディペンデント映画祭2017」で鑑賞。「香港の今が分かる傑作短編集」3作品のうちの1作で、濱口隆介監督の『THE DEPTHS』と同時上映。1週間の特集上映のうち、3回（日）足を運んだうちの3回目。

2014年9月28日、大規模な反政府デモ「雨傘運動」が起きた日に、映画配給会社に勤める女性がまもなく老人ホームに入ろうとする父親に会いに行く。

子どもの手を煩わせたくないとばかりに、老人ホームに入ろうとする父に対し、少し不満な娘の微妙な気持ち。その一方で、ネットやテレビで流れる「雨傘運動」のニュースに気が気でない娘。

デモ隊に催涙弾が打ち込まれた映像がテレビで流れ、父親が激しく憤る。やがてデモに向かう娘と励ましの声をかける父に感じる親子の絆。親子の愛が変わらないように、民主的な香港も変わらないで欲しい、という感じなのかな。なお、本作は2016年台湾アカデミー賞の最優秀短編賞を授賞した。

25分とは思えない構成力に台湾金馬賞も納得。

記録