DZ015

ファースト・マンのDZ015のレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
5.0
宇宙ものは大好物なのにこれまでチャゼル監督とはいまひとつ相性がよろしくない印象で後回しにしていた事を大後悔の大傑作。全力でチャゼル監督に謝罪したい。イーストウッド監督が撮りたがりそうな物語だなと思ったら初めに映画化権を購入したのはイーストウッドだったと。納得。

とにかく感情を表に出さないという実際のニール・アームストロング。その難しい役どころを演じるのはライアン・ゴズリング。寡黙な役を演じさせると本当に巧い。元来の内にこもる性格に追い打ちをかける悲しすぎる出来事。アメリカ国民諸手を挙げてだとばかり思っていたのでこんな空気の中での打ち上げだったとは知らなかった。陰謀論で喜んでる場合ではなかった。

16ミリフィルムとIMAXフォーマットを共存させる手法、テルミンを始めとした古い楽器やエフェクトを実際に使用したサントラ。それら全てがツボ直撃。

またアメリカ万歳!な仕上げになっていないところも特筆(逆にそれが物議を醸したらしい)。

ニール・アームストロングという一人の人間の宇宙を紐解くような作品。徹頭徹尾素晴らしい。これはIMAXで観たかった。
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