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Caravan to the Future
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『Caravan to the Future』に投稿された感想・評価

Yoshmon

Yoshmonの感想・評価

3.2
異文化に憧れて学生の頃から異文化間コミュニケーションに積極的に関わってきたけれど、新鮮さの欠けた最近の日常に飽きてきた僕に新しい異文化体験を与えてくれた作品。

渋谷アップリンクにて鑑賞。

「キャラバン」という言葉を聞いて、日産の車種しか思い浮かばなかったけれど笑、「キャラバン」(英名"Caravan")は”隊商”や”旅の一行”という意味を持つと初めて知った。

ニジェール北部はアイール山脈に住むトゥアレグ族。
彼らの生業は岩塩を運ぶ”塩キャラバン”としてサハラ砂漠の果てからブラック・アフリカの入り口までの三角点(テネレ砂漠〜ビルマ・オアシス〜ナイジェリア・カノ)をラクダと共に巡り一年間分の栗と交換して生活の糧を得て生活している。

朝は氷点下、日中は50度までなる過酷な環境の中、キャラバンの人たちに密着して4ヶ月続くその旅程の取材を試みたデコート豊崎アリサさん。

彼女の初監督作品であるこの作品は、彼女の手により撮影された映像であり彼女の目を通して映る現実と、彼女の体験した出来事が反映されている。

乾季に10年以上振りの雨が降ったり、そこには無限とも感じてしまう雄大な砂漠という自然が横たわる。そこに前もって思い描いている意図的なストーリーは存在しない。

故に、この作品を通してデコート豊崎アリサさんが伝えたかったメッセージは『彼らは時代遅れの失われつつあるキャラバンではなく、未来に向かい希望をもたらすキャラバンである。』ということであり1番最後にテロップにしてDeliverableなものになっていたが、そのテロップが無ければ受け取るメッセージは人それぞれにもなる作品だったと思う。

僕が鑑賞した日には、当事者であるデコート豊崎アリサさんと月間報道雑誌”Days Japan"の編集者石田さんのトークイベントがあり直接お話を伺うことができた。

キャラバンに参加するために仕事を変え、生活を変え、ラクダを購入して、女性1人混じって過酷な世界へ足を踏み入れるとは、すごい。

デコート豊崎アリサさんからは旅をこよなく愛している「自由人」のオーラを感じた^^
試写にて鑑賞。
砂漠を旅し、ナイジェリアを目指しながら旅をするトゥアレグ族の遊牧生活に密着したドキュメンタリー。

食べ物や調味料(ここでは塩がメインで登場します)に対するありがたみを改めて確認しつつ、過酷な砂漠のキャラバンを旅し続ける彼らにカメラが密着。その中で見えてくるものは、単に塩を運び商売をするだけでなく、他の遊牧民たちとの交流や現在のキャラバンの現状なども浮き彫りにしていく。

気温50℃ 毎日16時間歩き続けるのはさすがに観てるコッチもこたえてしまった。

あと何故だが、塩を運ぶラクダが可愛く見えてしまう不思議な感覚になる作品でした(笑)
大越

大越の感想・評価

4.0
サハラ砂漠の最深部、ニジェール北部の国家を持たない遊牧民トゥアレグのキャラバンを追ったドキュメンタリー。

6世紀にイスラームの侵略を受けてサハラ奥地へと移動したトゥアレグ族はその後サハラ交易を支えるキャラバンを営むことになる。ティンブクトゥの金やビルマの岩塩など世界の富をも運んだ1000年に渡るキャラバン。現在でも男たちは乾季の間に半年かけて砂漠中央の岩塩の産地と沿岸のナイジェリアとを結ぶキャラバンを組む。数百頭のラクダを率いて砂漠を2000km以上、塩と集落に必要な1年分の粟とを交換するために移動する。日中は50度、明け方は氷点下になることもあるという極度に過酷な環境の中でキャラバンは1日16時間も進み続ける。昼はラクダの耳の影の角度、夜はオリオンの星座を頼りにして。

大キャラバンは1つの生き物であるかごとく、生を拒むようにどこまでも広がる砂の上をいく。固まって歩くラクダ達は遠くから見るとまるで蠢く粘菌のようだ。世界は全て赤であるかのような日没の中でキャラバンのみが生を主張していた。

ああ、なぜかように人間の営みというものは豊かで美しいのか。例えそれが死の世界にあっても、いやその中であるからこそ人間がどのように今を生き過去を生きてきたのかが露わになる。キャラバンは単なる旅ではない。ラクダを操り1つにまとめて正しい方向へ向かう方法や隊に同行する少年達が演じる山賊の寸劇などキャラバンの全ては過去の知恵や伝統を受け継ぐ文化そのものである。

キャラバンの長老は焚き火を見ながら言う。「キャラバンは"輪"だ。今年のキャラバンは来年のキャラバンのためにやるのだ。来年もその先も同じだ。」と。キャラバンは各地を繋ぐと同時に過去と未来を繋ぐ。キャラバンは一族の存続のために必要なものでありタイトルの通り未来へ繋ぐものなのだ。キャラバンは今も先祖の足跡を踏みながら未来へと歩いている。

宵が迫る砂漠で少年達へ質問する場面では思わず震えた。この仕事をし続けるつもりかと問われ、「生きていればね。」
なぜかと問われ、「生きるためにね。」