Ruri

勝手にふるえてろのRuriのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

中学時代の好きな人をずっと忘れられない拗らせ女子の話。

コメディ要素多めだけど、主人公の感情とか集団の中で浮いちゃうリアルな空気とかが細かく描写されてた。飲み会のシーンとかは特に見てられなくて頭抱えるほどリアル。主人公は妄想に取り憑かれてて、今まで楽しげに話してた街の人たちとの会話が全部妄想で本当は話したこともないと知った時はゾッとしたし、愉快だった分悲しくなった。

正直最後はこれで終わり?って思ってちょっと物足りなかったし、再会の時のあの感じならイチとの世界線もありえたと思う。結局ニを選んだけど、ヨシカの心からイチは消えないし、ニを本当に好きになれるとは思えない。でもずっと想い続けた相手には認知されてなかった辛い現実を目の当たりにした時、全部振り切れて妄想の世界から抜け出せたのかもしれない。

「もう一度イチに会わないと死ねない!!」このマインドめちゃめちゃ好きだし理解できる。私だったらニで妥協しないでイチを追いかけ続けたいと思ってしまうけど、確かに現実は前者に行き着くのが多いんだろうな。
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