Apple TV+の『マクベス』が面白かったのでこちらも。なんとなく『聖なる証』と似た雰囲気を感じていたけど全然違った。
序盤のあまりにも酷い家父長制描写に、はいはいこれをフローレンス・ピューがぶっ壊してくれるんですねと思って見てたけどアフリカ系のメイドを「メス豚」と呼ぶクソ使用人とファックし始めた時点で「？」が浮かびその後も本当にただただ暴力や裏切りや殺人をやるだけなのでこの映画が何を言いたいのかわからなかった。フローレンス・ピューに無茶苦茶やってもらうっていうコンセプトはわかるんだけどそれ以外に何もない。
夫人が人種差別に無関心なのはそういう時代だからということなのかもしれないけどこれは2020年に作られている映画なわけで、そこに何も言い訳しないのはそこまで含めて彼女を暴君（がごとく振る舞う者）としたかったのか単に作り手の認識が甘いのかがわからずモヤる。前者だけならまだしも子どもの殺人までやらせてしまったらこっちは引くだけだしな……。
