ちょなん

コロンバスのちょなんのレビュー・感想・評価

コロンバス(2017年製作の映画)
4.3
『冬のシネマパーティー2023 in 横須賀美術館』で鑑賞。

ヒューマンドラマに加えて、建築や背景も人のように撮られているというキノ・イグルー有坂さんの前説。

建築がほんと美しくて、写真のように画になる建築風景が盛り沢山。
あれ?人と人のコミュニケーションって、こんなに美しかったっけ?と、物理的な距離、感情の動きなど、コミュニケーションがダンスのように豊かな表現に感じられた。

建築という作品に込められた意図、建築の意図から人の視点や想いが感じられる。そして建築の機能性と、人のコミュニケーションが重なり合う。

監督コゴナダは、小津安二郎の信仰者で、「赤い色」「フレーム内フレーム」など、小津安二郎の映画の特徴を用いているそうな。
キノ・イグルー有坂さんの後説より。

横須賀美術館のシネマパーティは、10年以上続いているそうな。
今回の作品は、モダン建築の宝庫で、人間ドラマに加え、建築と風景が美しい。
横須賀美術館という名建築と建築映画のペアリング。閉館後の美術館という非日常空間も素敵だった。
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