ぶたぶー

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のぶたぶーのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

重い系の話かと思ったら、ちょっと違った。けどおもしろかった。

最初はライバル社の記事に負けるな追い越せ根性の話だったが、だんだん報道の自由と報道者としてのプライドにかけての闘いになっていった。
また、ケイの成長と自信を取り戻す話でもあった。

ケイが当時初めて女性として社主になって、男性から軽んじられたり諭されたりし続けて、周りを伺いながら経営を続けていたのが、最後にははっきりと自信を持って自分が責任者であることを伝えて、普通の人では押し潰されるような決断を自分の人生をかけて堂々と下した時、そしてその事の大きさとケイの本当の強さに周りが気づいた瞬間がとても良かった。

また、裁判所から出てくると、記者はニューヨークタイムズを取り囲み、その横をケイは静かに帰って行ったが、そのケイを見つめる女性たちの瞳に憧れを感じ、これから女性たちがケイに続いて活躍していく未来を感じてちょっと泣きそうだった。

それぞれの記者や経営者、新聞社や最後は弁護士まで覚悟を決めて、報道の自由のために闘ったのを観て、胸が熱くなった。