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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のoliveのレビュー・感想・評価

4.2
「報道が仕えるべきは統治者ではなく国民だ」最高裁のこの文言が全てだ。
アメリカという国は自ら民主主義国家を建国したというプライドがあるのだと感じた。
家族経営の地方紙だったワシントン・ポストの女性経営者は元々そこを目指していたわけではない、男社会で精一杯その役目を演じ上場を求めることを懸命にやっていた。しかし最後の重大な決断は尻込みする男達を後目に女性だからこそ、息子を騙されて戦場に採られた母だからこそキッパリと清々しいほどの潔さを持ってする。
総理とご飯を食べに行く仲だと喜々としてテレビで喋る政治評論家?など笑わせるな、記者クラブなんて特権意識だけが強く広報か?という記者には期待するべくもない。
スピルバーグにメリル・ストリープ、トム・ハンクス、珍しい組み合わせだけれど面白くないはずがない。メリル・ストリープという女優は世界のトップだと思う。
ウォーターゲート事件のスクープに繋がってワシントン・ポストが一流?新聞社になっていくことを予感させるラストもよかった。
それにしてもアメリカには日本みたいな全国紙というのはないんだな。
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