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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のNのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ニクソンはクソだ!のパワーワード。

ペンタゴンペーパーズの内容を暴露した二つの新聞社の実話を基に、報道の自由とは、ジャーナリズムとは何かを問う内容ながら、記者だけでなく新聞を作る事に携わる人達のお仕事映画としてもとても面白かった。
ゴーサインが出た後、新聞に文章が打ち込まれて、一枚一枚仕上がっていく様子は見ていてワクワクする。

内容が内容なだけに重く、地味な展開になるかと思いきや、下手なアクション映画よりも手に汗握った。
最終的にはライバル新聞社という枠を超え、ニューヨークタイムズと共に法廷で報道の自由をかけて政府と戦う様はもう少年漫画のように熱い。
大作であるレディプレイヤー1と並行してこれ作ってたスピルバーグヤバ過ぎて笑う。

メリル・ストリープの演技もとても良かった。
夫の自殺後会社を引き継ぐも、男性社会の中でお飾りのように見られながらも懸命に努力する姿と、友人か、会社の存続か、報道の自由かの決断を迫られ苦悩する様は見入ったし、そこからの私の会社よ、と役員達に言い放つキャサリンには惚れ惚れした。
ベンの奥さんのキャサリンの決断を認めるシーンではウルっときた。
トムハンクスの敏腕編集長っぷりも良かったけど、それ以上だった。

ラストのウォーターゲート事件に繋がり、その後の展開を暗示させる終わり方も秀逸。
どうでも良い記事を追いかける日本の記者達の必修科目にしてほしい映画。

2024 202
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