深谷守

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書の深谷守のレビュー・感想・評価

5.0
今年観るアメリカ映画は、「デトロイト」にしろ、この「ペンタゴン・ペーパーズ」にしろ、トランプ政権誕生によって生まれたアメリカの贖罪の意識の存在を強く感じさせられる。果たして今のアメリカは本当に正しいアメリカなのか、アメリカ人は自分たちに対し強く問うている。
理系で歴史に弱い私でも大丈夫なくらいの常識があればきちんと理解できる映画。史実なので結論は分かっているはずで、別にサスペンス映画というわけでもないのに巷のサスペンス映画よりも数倍優れたサンペンスと緊張感、そして最後には思わず叫びたくなるほどの素晴らしい映画だ。
スピルバークはトランプ政権に対し危機感を覚え、わずか9ヶ月という極めて短期間で製作した作品だという。にも関わらず、脚本も配役も演出も全て完璧。
深谷守

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