このレビューはネタバレを含みます
【最後の切れ味の良さが素晴らしい、新しい社会派の傑作】
監督はスピルバーグ。
主演はメリル・ストリープ。
この2人にトム・ハンクスを加えた社会派作品ということで、金曜日の夜に観てきた。
隣に座ってたおじさんがイビキを立てながら寝ていたのが印象的だった笑
この作品を語る際によく名前が出る作品が「大統領の陰謀」。ダスティ・ホフマンとロバート・レッドフォードが主演の作品。
あちらが正直いってしまうと、個人的には難しくて話がよくわからなかったのと比べると、本作は非常に分かりやすい。
エンターテイメントととして整理されているし、カタルシスがちゃんとある。
映画というのは、見る人によって解釈は複雑に枝分かれする。
この作品も、体制VSメディア的な視点、フェミニズム的な視点、アメリカ政治史的な視点……と様々な見方が可能で、非常に豊かな作品だと思う。
※モルモット吉田氏の書いた本作についての記事をぜひ参照願いたい。
http://realsound.jp/movie/2018/04/post-178636_1.html
他のレビュアーさんも言っている人がいるが、今作は本当にラストの切れ味が素晴らしい。
私も気づいた瞬間「あっ!」と膝を打った。そして間髪入れずに、エンドロールへと流れていく。
スピルバーグすごすぎる。
※劇中の主要人物ダニエル・エルズバーグが、今作や今のアメリカについて語った記事が面白いのでこちらも是非。
http://globe.asahi.com/news/2018030900001.html
ちなみにめちゃくちゃ余談だが、今回のトム・ハンクスの髪型がちょっとダサい!