Skyler

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のSkylerのレビュー・感想・評価

4.0
ペンタゴンペーパーズをめぐってNYタイムズとワシントンポストが権力と戦うことに。

ペンタゴンペーパーズとは、1970年代初頭、アメリカに勝ち目がないと知りながら当時のアメリカの劣勢を隠し戦場に戦士を送り続ける事など書かれた文書らしい。

NYタイムズは当時も勢いがあり、一方ワシントンポストは、自殺した夫から引き継いだ名ばかりの社主ケイが、男性社会の中で女性の生きづらさを感じながら、又経営方針にも悩んでいた。

そんな中、NYタイムズの記者がペンタゴンペーパーズの一部を入手し、早速権力者から横ヤリが入る。

それに対し、ワシントンポストも身の振り方を迫られる事になるが、夫が生きていた頃は家族ぐるみで政治家と繋がり甘い汁を吸ってきた過去を捨て切れず悩むが、全文を入手し公表することを決意する。

どのように文書のコピーを入手するかなど、この世界を全く知らない者としてはそれだけでもかなり興味深いものがあった。

本作はスポットライトと同じ脚本家と知り、どうりで淡々とした描かれ方はかなり私好みだと思った。更にスピルバーグ監督の見せ方の手腕もさすが。

これに続くお話も、是非同監督に撮っていただきたいです。
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