前作とは完全に別物。
キャストを一新し、作品の雰囲気も大幅に変更された。ほぼリブートといってもいいと思う。スパイダーマンのように、本シリーズはこれとスウェーデン版、フィンチャー版を合わせて3つのバージョンになった。たまたまタイトルも「蜘蛛の巣を払う女」だ、と上手いことを言ってみる。
それはともかくとして、本作は前作までにはみられないアプローチが特徴的。まるでジェイソン・ボーンのようにヒロイックなリスベットは新鮮だった。
ただエンタメに寄っていて今までで最も薄味だった印象。北欧ならではのドロドロした雰囲気を期待していただけに残念。コッテコテのフィンチャー版が恋しくなる。
あとハッキング万能主義はやめてほしい。無敵すぎてアクションシーンの緊張感はほとんどなかった。