このレビューはネタバレを含みます
例えば、上水道なんてものが無い場所に住む人にとって…蛇口を捻れば殺菌された水が潤沢に手に入るだなんて事は『奇跡』に思えるでしょう。
当たり前に『ある』からこそ、私たちはそれに気付けない。恵まれすぎていて、その価値を完全に見失っている。
それを知らない人達が私達の生活をみたら、怪しげな呪術で水を生み出しているように思われるかもしれない。
宗教に関わらず…未知の物や他者への不理解によって、物事の見え方は変わってしまう。
マジョリティなんてサイズ感も必要ない。私と誰か、たった2人の間にもそれは横たわっている。
目玉焼きには醤油かソースか…なんて、以前にもレビューに書いた記憶がありますけどね(笑)
そんな些細なことでさえ、自分にとって非常識に見えるものは存在しているって事です。
理解不能だからこそ恐れる。
自分の枠組みに合わせて考える。
末期症状…考えもせずに帯同する。
どうして恋人とクリスマスを祝うの?
どうして蕎麦を食べて、除夜の鐘を突く?
どうしておみくじを引いて運勢を占うの?
曲解と誤解と妄信が…日常に溢れてる。
それがマジョリティ教団の教義。
その外側にあるものは全て狂気の産物?
ゴミ箱の中と外側は違う世界?
仕分けておければ安心だもんね(笑)
さて、私の与太話で…
全てが同質に見えてきましたか?
その不可解な教団の別名は…
『社会』
…だったりして(爆)
落とし込み方次第で…
なかなかに面白い作品でした✨