エウレカセブンはTVシリーズが2005年。今では有り得ない全50話という大作で放送された。その後、劇場版『交響詩編エウレカセブン:ポケットが虹でいっぱい』が公開され、TVシリーズの続編『エウレカセブン:AO』が放映される人気作である。
今回、ハイエボリューションという副題が付き、三部作で新たなエウレカセブンが開始された。
『総集編でしょ?』
見た人の中でこう思った人もいるだろう。
そうなのか? いや、違うだろ!
ポケ虹ではTVシリーズ本編のシーンと新規シーンを追加し似ているようで違う世界のエウレカセブンを作り上げた。
ハイエボではどうだろうか?
TVシリーズでは語られることのなかった『サマー・オブ・ラブ』の真実が語られた。
それだけでこのシリーズは過去作と全く別物なのである。
エヴァが終わらない物語とするならば、エウレカセブンは『新しく産み出され続ける物語』なのである。
しかし、それは同じことの繰り返しでは無い。
『今、何を描くべきなのか』
時代とともに進化し続ける。
それが『エウレカセブン』という作品の懐の深さなのだと本編を見て、ふと思った。
不条理なこの世界でまだまだ子供のレントンが、本編の最後では大人の顔に変わって行く。
過去作を見た人ならば、この意味することは分かるだろう。
さあ、新たなステージの幕開け!
新たな世界系の幕開けだ!