アネットのpikuminのレビュー・感想・評価

"深い闇"に堕ちた男に連なる古典的な悲劇の物語を、映画ならではの多角的な視点と美しい画で綴る本作は、主演2人の力量なくして成立しない"ミュージカル映画"の真髄。スパークスの原案にカラックスが追筆したというラストパートは、2人の"喪失"によって、タイトルをしっかり回収。そして音楽、演技、カットすべてが秀逸で、カラックスとスパークスの妙に感服！