カラックスの作家性、アメリカンショービズ、スパークスのスコア、これらのシンクロ率が限りなくゼロに近い。
カラックスが描くべきピュアやエモーションが、いかにも造られたプロットのせいでフォーカスが一向に定まらない。
造り物の人形の一挙手一投足に最も心震わされるのはもちろん狙い通りなのだろうが、クライマックスを見るにどうにも得心がいかない。
アネットが"あなたはもう私を愛せない"と突き放すのは古い価値観への決別。
子供の未来は彼らにしか託せない。
そんなテーマ性も、美しい映像の数々も霞む、どうにも感情が動かされない長尺にどうにも付き合いきれなかった。
昔何度となくトライするも全くハマれなかったスパークス節もリリックとのシンクロ率ゼロでノイズでしかなかった。
それでも冒頭の長回しは素晴らしかったな。
〜〜
今日の一曲
カラックス作品に巨躯のアダムドライバーはどうにも最後まで違和感あり
R.E.M. - Driver 8
https://m.youtube.com/watch?v=wuFId1RYSZE