こばまさ

善惡の刃のこばまさのレビュー・感想・評価

善惡の刃(2016年製作の映画)
3.7
そろそろ韓国語の耳鳴りが聞こえてきたので、おそらく限界っぽい。
気付けば、10日振りのアニョハセヨ。
U-NEXT期間も、今日を含め後2日。
コレは絶対に観とかないと!


-2000年8月、タクシー運転手が刺殺される事件が発生。
逮捕されたのは、当時15歳だった少年ヒョヌ(カン・ハヌル)
ヒョヌは事件の第一発見者だったが、ナイフを持っていた事から容疑者として疑われ、最終的に裁判で懲役15年(途中減刑があり10年)の有罪判決を受ける。
一方、弁護士のジュニョン(チョン・ウ)は、度重なる敗訴でお金も名誉も消え、家族からも見放されていた。
起死回生を狙うジュニョンと、刑期を終えるも多額の借金が残るヒョヌが出会ったことで、この事件の真相に迫っていく-

“大泉洋と竹内涼真でリメイク希望”


これがフィクションだったらリメイクもあり得たけど、実話だから厳しいか。
チョン・ウに関しては、前々から大泉洋疑惑がありましたが、この作品のチョン・ウは大泉洋本人より大泉洋でした。

脱線した話はこのぐらいにして、本題へ。
実話ベースの冤罪もの。
この手の作品は数多く観てきたけど、ほんと毎回その事件の取り調べの杜撰さに驚くしかない。
悪徳&胸糞警察が好き勝手にやって、癒着ある検察に根回しし、簡単に冤罪は成立する。
呆れるどころか、反吐がでる。


捕まってしまった少年(青年)を、カン・ハヌルが演じてるんだけど…
今まで見た中で1番良かったかも。
個人的に、ちょっとナヨっとしたキャラがハマるイメージが強かったから、この作品での彼は新鮮だったし、すごく好き。

そしてお待たせの大泉洋。
もはや本人に替玉しても誰も気付かないレベル(言い過ぎ
いや〜、やっぱりチョン・ウって良い!
『ヒマラヤ』でも褒めちぎったけど、なんだろう、このすんなり入ってくる感じ。
10…いや15年後、オ・ダルスみたいになってくれ!

そしてそして、この作品の影の功労者、イ・ドンフィ。
何気に、イ・ドンフィが出てる作品でハズレって事はまず無い。
佇まいとセリフはシュールだけど、彼が居なかったらこの作品の幅は狭まったと思うな。
いつもに増して、名脇役だった。


この作品、前半だけなら☆4.2ぐらいの勢いで好みだったのに、中盤から後半にかけて必要性のないエンタメ要素が顔を出して、何かジャマしてたなって印象に。

もちろん面白かったんだけど、実話ベースで冤罪ものなら、ラスト15分は法廷での大逆転シーンを期待してしまうし、そういうラストが観たかった。

おそらく、題材が重たいので観やすくしようと配慮した結果なんだろうけど、そこのエンタメ性は要らなかったかな。


と、偉そうに語ってますが、満足のいく作品でありました。

あのクソ警察官は、あの時刺されて死んで良かったと思うな。
正当防衛って事にしてね。
それこそが、自業自得。
こばまさ

こばまさ