やましん

善惡の刃のやましんのレビュー・感想・評価

善惡の刃(2016年製作の映画)
4.2
2000年に韓国で実際に起きたタクシー運転手殺害事件の冤罪をテーマに、国家権力の腐敗と、それに立ち向かう弁護士と冤罪被害者の若者の姿を描く。

実際に再審を行い、その結果が出ている史実なので、法廷ドラマとしての内容は軽め。
本当に再審が認められるのか、という冤罪被害者の心の揺れや、弁護士の苦闘を中心に描いている。

これがノンフィクションでなく、本当に起きたことに驚かされ、韓国の国家権力の闇の大きさに暗澹とさせられる。
韓国映画お得意の、法の番人の腐敗をこれでもかと描き、その上で一級のエンターテインメントとして見せる見応えある作品です。
やましん

やましん