ぽんぬふ

リバーズ・エッジのぽんぬふのレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
2.0
だめだった。スタンダードサイズを選択したことについて監督が「インスタグラム時代だからむしろ現代的と受け入れられるのではないか」と言っている記事を読んだが、そういうことじゃないだろう(もちろん閉塞感という意図があるのは承知だが、結果的に画面はなんとなく綺麗というレベルのものになっている)。結局のところ2018年にわざわざ岡崎を映画にするということに向き合っているのは、曲を書いた小沢健二だけなのではないかとさえ思ってしまう。役者の演技はなんというか時折見るにたえない感じがしてしまうのは多分そのせいで、90年代の漫画の中ならありえたセリフのつながりや節回しが2018年に役者が口に出すとキツいんじゃないか。原作でそこを(今読んでも)カバーしているのは岡崎の手法の軽やかさだと思うが、この映画にはその手の軽さを一切感じられず、見せ場の並行モンタージュのキレもないし、これじゃあなあと思ってしまいました。
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