ろまらん

歓びのトスカーナのろまらんのネタバレレビュー・内容・結末

歓びのトスカーナ(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

イタリアの光溢れる白い家、変な日傘を手に話し続けるテデスキ、怪しい。心の病のある人たちを暖かく見守るスタッフ、敬意を持って接してるのがわかる。そこに心も体もボロボロの女の子が入って来て‥とすぐ引き込まれた。
テデスキは貴族みたいな家のお嬢様だから、大変な奥様の役が合ってる。いい女優さん。イタリアのやかましいくらいのおしゃべりが好きな私は楽しめた。迷惑なんて知らないからぶっ飛んでる。後半になって本当のことも言っててどんなにお金持ちでも辛い暮らししてたんだとわかる。
ドナテッラの過去の描写は辛くて少し説明的な感じもあるが、直球でいい。福祉の介入と母親の愛や権利との関係についてもシビアに描いてる。レディバードってイギリス映画思い出した。
イタリアは統合教育も進んでる国だから、こういうグループホーム的な、人と交わり働きながら病を改善する施設が充実してるのかな。
みんな誰もが幸せになりたい、なる権利があるという監督の強い意志が伝わるあたたかい映画だった。
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