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アイスと雨音のFHTのレビュー・感想・評価

アイスと雨音(2017年製作の映画)
4.3
あなたがこの作品を観て何かを感じ取る事が出来たなら、このストーリーの中の1人になり、その終わりに何かを得ただろう。


74分ワンカット。
少ない移動でここまでのストーリー展開を作れるのは凄い。
そしてワンカットと感じさせないシーン展開。これは役者陣のスキルが良かったから成し得たもの。

主演の森田想さんに惹きこまれました。
この長いセリフを覚えるのも大変だけど、1つ1つの表情や、声の出し方が繊細でここまで気持ちが伝わって来るのかと。。
ストレートな感情表現が多いので多少作りやすいかもしれないけど、スイッチの切り替えが非常に分かりやすく(シーン展開を作る為)物語の道筋をしっかり示してくれてました。




僕も表現者としての立ち位置にいて、気持ちは凄くわかります。

まず、無から作る楽しさ。それは何も描かれていないキャンバスをどの様に描こうかというようなもの。例えそのキャンバスに色を塗らなくても共に時間を経過したキャンバスは新しいキャンバスではなく作品になる。それが作る楽しさ。

1人ではなく、みんなで作り上げる楽しさ。
僕はこれがあれば何も要らない。考えもしなかった新しい物が作れたり、自分の考えたものが潰されたり。怒りや悲しみ、喜びによって生きていることを感じれるから。
そしてみんなで作り上げるのには向き合う心が必要だ。

人と向き合い共に成長していく事で、人としての価値は出るはずだ。

"人としての価値" と言うものは変換すると一人一人の "個" になる。

成長すればするほど自分と言うものを築き上げる事が出来るのではないだろうか。

自分だけにしかないものは必ずあります。それが自分の魅力になるので、自分の身の回りで君らしいとかあなたらしいとかいう部分を見つけたのであればその人に教えてあげてください。その人の成長に繋がる手助けを。



めちゃ映画と関係ない話してすみません。

後MOROHAは下積み時代ご一緒した事があって、今こうしてストーリーの一員として舞台に立っている事に感動しました。
ラストシーン良かったなー。
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