気難しく仕事仲間からも孤立している中年の裁判長が、過去に心惹かれた女性が陪審員として目の前に現れたことから少しずつ変わり始め…というお話。
人間幾つになっても何かのキッカケで変わることが出来るんですね〜(笑)
「ボヴァリー夫人とパン屋」ほどコメディ要素は無いけれど、ファブリス・ルキーニはこうゆう神経質で口うるさい役が良く似合う。
法廷を見学しに来た人の中から抽選で陪審員を選ぶのだけど、被告の弁護人は気に入らない陪審員に対して拒否することが出来るのです。
全体的にちょっと地味な作品だけれど、フランスの裁判の形や陪審員のシステムが丁寧に描かれていて面白い。
泣きたくなる程センスの無い邦題ですが、原題は裁判長の着ている法衣を意味するものだと思います。