このレビューはネタバレを含みます
●たまたまアマプラで見かけたヤツ。何となく観てみたら『当たり』だった。この巡り合いには感謝。
●でも、実は『2017年ベルリン国際映画祭の金熊賞受賞作品』だった。そりゃ面白いはずだ。
●ハンガリーの映画。
●(恐らく)自閉症の若い女性マーリアと、左腕が不自由な初老の男性エンドレ。所謂『マイノリティー』に分類されてしまうであろう2人が主人公。
●『二人が同じ夢を見ていて、夢の中で鹿として触れ合ってた』というコトが判明。お互いに距離を縮めたいけど不器用(?)すぎて…ってお話。
●二人が勤める職場は食肉処理場。『人が命を保つ糧を得るため、他の命を奪う場所』。
●主人公2人が不器用すぎる。
●特にマーリアの不器用さが微笑ましい。
①エンドレとのその日の会話を、自宅に帰って思い返して反省する。
②翌日の会話を人形を使ってシミュレーションするが、当日になると全くトンチンカンな展開に陥る。
③恋心に気づき、『恋した時に相応しいCDが欲しい』と思い立ち、CDショップの店頭で20枚のアルバムを試聴する。
④清掃員の婆ちゃんに『男を落としたいのかい?』と訊かれて、躊躇いなく『はい!』と返事する。
⑤人に触れられるのが苦手だけど、エンドレと『愛し合いたい』と思って、ぬいぐるみ相手に練習してみる。
…等々。基本的に無表情で口数少ないマーリア。彼女が頑張るんだけど空回りする様子がおかしくて、観てて声を出して笑ってしまってた。不器用すぎて面白すぎて、微笑ましくてとてもカワイイ。
↑…なんて他人事として考えてたら、終盤に悲劇が…。ゲラゲラ笑って観てたけど、当人にしたら必死だったらしい。ホント『他人事』としてしか観れてなかった。反省。
映画だからまだ良かったけど、実社会でも、こんな風に苦しんでる人はいるんだろうから…何でもかんでも『笑い』にしてしまえば良いってもんじゃないな…と、痛感した。
●タイトルどおり、『心と体と』両方の『触れ合い』が大事。
●とても不思議な、静かな作品。
●エンドロールの最後に…『本作は動物を傷つける映像を含みますが、食肉処理場の日常を撮影したものです』…って出てた。この設定にクレームつける人がいたら、『さすがにソレは"クレーム間違い"だろ?』と思う。
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🦌💞🦌
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●夢を見たはずなのに、夢の描写が無かった翌日。エンドレが『素晴らしかったですね』とマーリアに話しかけてたけど…あれって『夢の中で🦌🦌は交尾した』ってコトで良いんだよな?