宮崎の床屋で働く蝶子さんへの恋心と仕事を辞めて名古屋に帰る泉ちゃんへの満男の恋心を描いた男はつらいよ第四十五作
寅さんの恋の話も
満男の恋の話も良くて
笑えるシーンもいっぱいあって
かなり好きな作品やったな
風吹ジュンさんが今も昔も変わらず
可愛くて美しくて好きになったし
永瀬正敏さんが演じられた
蝶子さんの弟も良い味出してた
そして本作が笠智衆の遺作だそうで、
本当にありがとうございました
ご冥福をお祈りします
寅さん、今度こそは
一緒になって欲しかったなぁ...
蝶子さん可愛くて良い人やし、
ちゃんと想いが伝わってるのに
それでもいつもと同じく身を引く
寅さんに悔しさより切なさを感じる
満男も満男で泉ちゃんを大好きやのに
なかなか伝えることが出来ない感じが
満男らしいけど後悔しそうよね...
満男のダメな男感が自然な感じで
吉岡秀隆の良さも改めて感じた
めっちゃ笑えるシーンも多かったなぁ
軽い怪我やのに死んだことにされる寅さんとか、
蝶子さんの弟に許嫁がいるって
知った時の満男の切り替えの早さとか、
寅さんが蝶子さんに帰るっていった後に
満男が寅さんに帰った方がいいって
言ってからの心ズタズタにする言葉とか、
さくらと御前様のやり取りとかいっぱい笑った
冒頭の博の後ろを走る満男の
バテバテ具合がカッコ悪くて笑った
なんだかんだ言いながらも
親子一緒に走る諏訪家が平和で嬉しい
風吹ジュンさんが可愛くて
最初っから蝶子さんに心奪われた
偶然出会った泉ちゃんと蝶子さんの間で
あたふたして怪我する寅さんに笑う
これこの時から寅さんは仮病やったんかな
いつから仮病やったんか気になる
寅さんの怪我を泉ちゃんづてに
聞いたとらやのみんなが勝手に
寅さんを死んだって決めつけるのに爆笑
ほんで柴又のみんなに寅さんが
今夜がヤマって伝わっていくのも笑った
宮崎に来て泉ちゃんに会えたものの、
蝶子さんの弟と仲良くするのを見て
いじけてたのに許嫁がいることを
知った途端に「いい町ですね」って
言いながらも祭りにいく満男に笑う
「伯父さんは楽しいだけで奥行きはないだ」
寅さんが帰るって言った時の
蝶子さんの怒りと悲しみは胸に沁みるなぁ
ほんで寅さんに幸せになってもらいたい
自分の心もめっちゃ切なくなった
ただこの後の満男の言葉がひどすぎて
落ち込む寅さんにめちゃめちゃ笑っちゃった
柴又のみんなの歓迎が熱いし、
寅さんの挨拶は相変わらず立派
満男と泉ちゃんの別れ切ないな...
抱きしめ合ってキスもしたのに
めちゃめちゃ切ないのはなんでやろ
「だったら好きだって言って」が
ドア越しで満男に伝わらないのも胸が痛い
満男のドジで馬鹿やけど真っ直ぐな愛を
いつか泉ちゃんは受け止めてくれるのかな
ラストで蝶子さんが結婚したことを聞いて
蝶子さんの幸せに心温まった
「思ってるだけで何もしないんじゃな
愛してないのと同じなんだよ
お前の気持ちを相手に通じさせなきゃ
愛してんなら態度で示せよ」
